離れて暮らす場合に利用したいサービス

家族の介護をする時、家族と同居することもあるが、あまり要介護度が高くない場合などは同居せず、家族のもとに通って介護をすることもあるだろう。もし遠隔地に住む高齢者を介護するときには、いろいろなサービスが利用できるようになっているためぜひとも利用したいところだ。

例えば、航空会社などでは介護中の家族がいる場合に割引が受けられるサービスを用意している。このようなサービスを利用すると航空運賃が通常よりも30パーセント前後安くなることがあるため、家族の負担は減る可能性が高い。ただ、航空会社の割引サービスの場合、介護をする人の続柄に指定があるケースが多い。「2親等以内の親族」や「子の配偶者の父母」などの条件が決まっていることから、割引を受けるには一定の条件を満たす必要がある。また割引の適用区間が決められていることも少なくないため、親のもとにいくときに飛行機を利用するなら、条件をしっかり確認することを欠かしてはならない。

すぐに高齢者の元に駆けつけられない場合でも、介護中は見守りのサービスを利用することが可能だ。あるメーカーが提供しているサービスでは、電気ポットの使用状況から高齢者の状況がわかる仕組みになっている。毎日使用することが多い電気ポットは、介護をする相手が無事でいるかどうかを確認するひとつの手段になってくれる。いつものパターンで使用している状況が確認できれば、普段通りの生活をしていることがだいたいイメージできるだろう。使用する回数や時間帯が普段と異なる場合は、電話などで状況を確認できる。このような対応ができると、体調不良などの異常を早く察知できる確率もアップするため、離れていても安心できるだろう。