介護をするときの注意点

高齢化社会となって、要介護となった親を抱える家庭が増えてきた。親の介護を行う家族の負担は相当なものである。介護が必要になった親が介護施設に入居できれば家族の負担は軽減されるが、金銭的に余裕が無いと入居させることは容易ではない。そのため家族で介護を行いながら、デイサービスや訪問介護サービスを利用するというパターンが多い。ただ、介護の素人である家族が介護を行うと、誤嚥や転倒などの事故に繋がるおそれがあるため注意しなければならない。

仕事として介護に携わる職員は専門的な知識やスキルが必要だ。そのため介護福祉士などの資格を有することが求められているのだ。高齢となった親の身体をスムーズに移動させ、誤嚥を招かない食事の介助を行うには、思いつきや自己流は禁物なのである。資格を持たない家族が無理をして親の身体の移動を行うと、家族が腰や背中などを傷めてしまう可能性もある。そこで、介護の仕事に就くつもりがなくても、介護が必要になった親の介護のために介護資格の研修を受ける人もいるようだ。

身体の不自由な親の介護だけでなく、認知症など精神的な問題を抱える親の介護も一定の知識やスキルが欠かせない。認知症を発症していると意思疎通がうまく取れないことがあるが、だからといって小さい子を相手にするように接してしまうと、親のプライドを傷つけてしまう。親が認知症となっても、家族は一定の敬意を示し人格を尊重する態度を失ってはならないのだ。親が認知症を発症する前と同じようにコミュニケーションを取ることが大切である。